6月16日は世界ウミガメの日

6月16日は、世界「ウミガメの日」です。
生き物の中でも、最も古くから生息しているウミガメのことを、これを機会に是非知ってください。

Q. ウミガメはいつからいますか?
A.恐竜が地球を闊歩していた1億年以上前からです。海の中に生息しながら、空気呼吸をする爬虫類で、驚嘆するほど水圧に強く、900メートルくらいまで潜れます。
Q.どこに卵を産みますか?
A.ウミガメは、産卵のためには、しばしば長い旅をして特定のビーチに戻ってきます。ある種のウミガメは、日本からメキシコの海岸まで7,500マイルも移動することが分かりました。そして、気温が、その雌雄を決める要因になります。
海辺の砂がより冷たければオスが多く、温かいとメスが多く生まれます。一度に最高250個くらいの卵を産み、60日すると孵化します。

Photo Credit: S.G. Dunbar/ProTECTOR Inc.

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Q.ウミガメにとって主な脅威は何ですか?
A. 今ウミガメは、人間による多くの被害に直面しています。釣り具に巻き込まれること。海洋プラスチック、海岸生息地域の破壊。生体や卵の食用、そして気候変動です。
現在の行われている調査では、気候変動により、将来ウミガメはメスが多くなる可能性が高く、性の多様性に影響が出ると思われます。
Q. ウミガメは何種類いますか?
A.7種類です。そのうち、6種類が絶滅危惧種とされていますが、そのうちHawksbill(写真3,4枚目)とKemp’s Ridleyは深刻です。

Photo Credit: S.G. Dunbar/ProTECTOR Inc.

Photo Credit: S.G. Dunbar/ProTECTOR Inc.

Q.ウミガメは何を食べていますか?
A.ウミガメは雑食です。成長したグリーンウミガメだけは、ベジタリアンです。カリビアンにいる Hawksbill は大量の海綿を食べます。
ウミガメが食べる物は、その種類によります。多くは、クラゲを食べていますが、Leatherbackという種類は、クラゲだけしか食べません。このウミガメは900kgにもなることがあり、そして、それと同じ量のクラゲを食べるという、驚きの生態です。
Hawksbillsは主として、海綿を好み、1年に1000個ほど食べますが、これは海綿と成長スペースを取り合う、サンゴの成長に役立っています。Loggerheads はロブスター、ウニ、カニなどの甲殻類を食べています。
Q. ウミガメを保護するアグリーメントはありますか?
A.UNEP本部が主体となって作成したインド洋、東南アジアのをウミガメを保護する政府間の覚書が、2001年に発効しました。

Photo Credit: S.G. Dunbar/ProTECTOR Inc.

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何千年にもわたって、ウミガメは、その甲羅が工芸品として取引されてきました。(特に今その絶滅が危ぶまれているHawksbill種)とりわけ、日本では、Bekkkoとして人気を博し、1950年代から1990年代の間に、2百万の甲羅が世界中から日本に出荷されました。

しかし、絶滅危惧種保護条約 違反にも関わらず、ウミガメの甲羅の取引は現在も続いています。

最近のレポートによれば、中南米では、9ケ国、200以上の土産店で、10,000アイテムの品物が販売され、アフリカ、アジアの熱帯地域でも同様でした。

UN本部は、旅行者にどうやって、ウミガメでできた品物の見分けるか学ぶこと、そしてそれらの土産品は買わないことを奨励しています。

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