2016年

UNEP本部からの呼びかけやUNEPの活動状況などをお知らせします。

国際環境技術センター(IETC)新所長に、キース・アルバーソン博士

(2016.7.29)

alverson日本に存在している唯一のUNEP機関、国際環境技術センター(IETC)新所長にキース・アルバーソン(Keith Alverson)博士が、今年7月に就任されました。

2011年からの5年間は、ケニアのナイロビにてUNEP本部の環境政策実施局に所属、淡水・陸地・気候担当部門のコーディネーターを務め、気候変動適応、森林減少・劣化からの温室効果ガスの排出削減(REDD+)、陸上生態系管理のためのランドスケープアプローチ、生態系のための淡水水質ガイドラインの作成、統合的水資源管理に関する地球規模の事業を監督されていました。

詳細はこちら https://www.unep.org/people/keith-alverson


UNEP新事務局長にエリック・ソルハイム氏が着任

(2016.6.28)

元ノルウェーの環境・国際開発を担当する大臣であったソルハイム氏は、その任期中、ノルウェーの国際援助(ODA)がGDPの1%を超えたことなどでも有名ですが、その後の最近3年間、経済開発協力機構(OECD)の開発援助委員会(DAC)の議長として活躍しました。これらの経歴の間、環境問題と開発活動の統合について大きな成果をあげたことも知られています。着任にあたり、海洋と大気の汚染問題や気候変動、生態系の破壊とともに武力紛争、難民問題と環境問題の複雑に絡み合った問題、貧困の解決などに取り組むことを強調しました。Erik-Solheim

緊急な課題として、持続可能開発のためには、民間セクターの投資が緊急に必要であり、資金供与セクターを環境的なものとすること、クリーンかつグリーンな技術のために雇用とマーケットを創造することが必要と述べたうえで、パリ協定や2030年持続可能開発アジェンダの合意は大きな成果であったが、今後さらに大きな前進を実現するための努力が不可欠であり、多くの国際機関、組織の間の協力が必要などと語りました。

詳細はこちら(英語)
http://www.unep.org/former-norwegian-minister-erik-solheim-takes-reins-un-environment-programme


第2回国連環境総会(UNEA-2)開催

(2016.6.3)

5月23日から27日,ナイロビ(ケニア)でUNEP第2回国連環境総会(UNEA-2)が開催され,149か国が出席、日本からは関 環境事務次官等が出席しました。持続可能な開発のための2030アジェンダ(2015年9月)や気候変動に係るパリ協定の採択後初めてのUNEAであり,UNEPが今後環境分野の活動を進めるための基礎となる会合となりました。

会議における主な決議・決定の内容
ア  直近で採択された国際環境アジェンダの実施
2030アジェンダや2020年以降の気候変動に係る国際枠組であるパリ協定等の実施を支援する決議の採択。
イ  海洋関連
海洋環境保全,海洋プラスチックごみ対策,持続可能なサンゴ礁管理等に関する決議の採択。
ウ  化学物質・廃棄物
日本がEU,モンゴル等と共同提案した化学物質及び廃棄物の適正管理に関する決議のほか,持続可能な消費と生産(SCP)及び食品廃棄物の削減等に関する決議の採択。
エ  生物多様性
野生動植物の違法取引対策,持続可能な開発及び貧困撲滅のための自然資本の管理,生物多様性に係る国際環境条約間のシナジー等に関する決議の採択。
オ  その他
2018~19年事業計画・予算や,現在偶数年(2年に1回)に実施されているUNEAを奇数年(2年に1回,次回は2017年)の実施に変更する旨等の決定。

※外務省ウェブサイト(http://www.mofa.go.jp/mofaj/ic/ge/page23_001501.html)より
UNEA公式サイト https://www.unep.org/environmentassembly/


UNEP次期事務局長に、ノルウェーのエリック・ソルハイム氏

(2016.5.9)

5月3日、潘基文国連事務総長は、加盟国議長との協議後、UNEPの新事務局長としてノルウェーのエリック・ソルハイム氏を任命する意向を総会に伝えました。ソルハイム氏は2013年から現在まで、経済協力開発機構(OECD)開発援助委員会(DAC)議長で、2007年から2012年にはノルウェーの環境・国際開発大臣、2005年から2007年には国際開発大臣を務めました。アッヘム・シュタイナー現UNEP事務局長は、ソルハイム氏がノルウェーの環境・国際開発大臣在任中、UNEPの強力な支援者であったことに言及し、UNEP44年の歴史の中で第6代目の事務局長となる氏を祝福しました。Erik-Solheim


UNEPアニュアルレポート2015発行

(2016.5.6)

UNEPアニュアルレポート(年次報告書)2015が発行され、UNEPの事業のみならず、世界の環境問題に関する大きな動きに関する情報を発信しています。冒頭で2015年12月に開催された気候変動に関する国連枠組条約(UNFCCC)の第21次締約国総会(COP21)の成果を取り上げ、世界の「勝利」として称賛しているほか、気候変動に関してUNEPが貢献した各種の活動の具体例が記されています。これらには、国家温暖化対策草案(INDC)の作成の支援、機関投資家による6兆ドルの脱炭素化に関する宣言などが取り上げられています。annual_report2015_top
詳しくはこちら(英語)


6月5日 世界環境デー

(2016.5.6)

6月5日は世界環境デー(World Environment Day = WED)です。今年は、野生動物の違法取引と闘うことをテーマとし、スローガンは”GO WILD FOR LIFE”です。私たちのかけがえのない生物多様性が脅かされ、ゾウ、サイ、トラ、ほか多くの貴重な種が生存の危機にさらされています。ロゴの円は世界を、中のカラフルな指紋は、人だけでなく生態系の多様性を表しています。本来、指紋は個人を示すもの。個人の行動にインスピレーションを与え、世界すべての人が力を合わせて前向きな変化を起こせるよう、共に世界環境デーを祝いましょう。thPTE9MWSX


3月22日 国連 世界水の日 2016

(2016.1.21)

毎年3月22日は、国連の「世界水の日」です。最初の世界水の日が国連総会の決議で定められた1993年以来、毎年、淡水の特定の側面を取り上げています。2016年のテーマは「水と仕事」(Water and Jobs)です。thSYS6SWLU