ソレント海峡に戻される数百万匹のカキ

UNEP本部4.21のFacebookより
カキには水を浄化する作用があることが知られています。
カキが生息する場所は、他の数多くの生き物にも生息できる条件を生み出します。
もともと、貝類には大量の水をろ過する機能があり、水質向上に役立つことが判明していますが、その中でも特にカキは、その能力に優れ、1個体が200リットルもの水をろ過することができるのです。
イギリスでは、カキは少なくともローマ時代から漁がおこなわれ、ピークであった1920年代には毎年4000万個が食されていました。しかし、1960年代には300万個に減ってしまいました。
そのため、イギリスは今回、ヨーロッパでは最大のカキの収穫地であったソレントに、カキ漁禁止区を設定し、何百万というカキを投入し、乱獲で激減した個体数と海中の生態系の回復を図るプロジェクトを開始することにしました。研究メンバーは大きな期待を抱いています。
*日本でも夏場、東京湾が赤潮で赤く染まる際、レインボーブリッジの橋脚に接する海水が透明であるのは、橋脚についているカキが、赤潮の原因であるプランクトンを食べているからだそうです。
カキの驚異的な水の浄化作用がYouTubeにも掲載されていました。是非ご覧ください。

Millions of native oysters to be returned to the Solent