夕食のプラスチック

今、プラスチックは世界の水路を汚染していますが、それは普通の人々の腸内でも多量に見つかりました。英国の研究者は、英国に居住する市民は、毎年平均7万片のマイクロプラスチックを消費していると判断しています。
雑誌『Environmental Pollution』に掲載された調査によると、科学者たちが、いくつかの英国の家庭で、夕食の際にディナープレートの隣に粘着性のシャーレを配置したところ、わずか20分後には、各シャーレに平均14片のマイクロプラスチックが集まったそうです。
研究者はこのデータから、各ディナープレートには衣類、タイヤ、カーペット、および日常生活に関連した様々なプラスチック製品に由来するマイクロプラスチックが、おおよそ100片蓄積していると推計しています。

(TUNZA: UNEP’s magazine for youth. 4月12日より要約)
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1 個のコメント

  • […] また近年特に問題視されているのはマイクロプラスチックの問題である。マイクロプラスチックとは5mm以下のプラスチックの破片のことである。 川や風によって海に流れ出てきたプラスチックのうち、海辺に打ちあげられることがなかったり、生き物に食べられたもの以外は最終的に波や紫外線によって細かく砕かれる。しかし、自然には分解されないためプラスチックの組織はそのまま残される。プラスチックは海中に溶け込んでいるポリ塩化ビフェニルなど有害物質を吸収する性質があるとされている。マイクロプラスチックはプランクトンにも取り込まれてプランクトンを食べる魚やほかの生物に摂取されてしまう。プランクトンは食物連鎖の根幹をなすため、生物濃縮の結果、今後、人間の健康にも被害の出る恐れがある。さらに、一般市民の腸内からマイクロプラスチックが見つかっており、英国に住む市民は毎年平均で7万片のマイクロプラスチックを消費しているという報告結果もある。マイクロプラスチックは海水に含まれているだけでなく、ペットボトルのミネラルウォーターや水道からも発見されている。 […]