テキサス州に未曾有の被害をもたらしたハリケーン、ハービー。
これによる大洪水の後、今、第二の脅威となっているものがあります。それは「ヒアリ」です。
彼らは生き延びるために、他のアリの上に群がり、イカダ状になって水の上に浮かび、新しい生息地を探し続けます。女王アリと幼虫は濡れないよう上に置かれて、守られています。
ヒアリのこのような行動様式は、昆虫学者の間ではよく知られていますが、今回のように大規模な群れの観察は初めてです。そして今、ネットに投稿された写真が人々の恐怖を呼んでいます(写真参照)。
1930年代にアメリカ南部に侵入したヒアリは、それ以来、周囲に壊滅的な被害を与えながら生息地を拡大しています。そして彼らは、オーストラリア、中国、台湾にも侵入し、侵略種とみなされています。 オーストラリアでこのアリが最初に観察されたのは2001年のブリスベンでしたが、その後シドニーでも発見されています。
ヒアリは非常に攻撃的で、敵めがけて一気に攻めて来ます。刺されると、ヒリヒリしたかゆみや火傷のような痛みを感じます。 二次感染は深刻な状態になることがあり、まれにアレルギー反応で死に至ることもあります。アメリカでは、すでに数十人が亡くなっていると考えられています。
イカダ状になった大群はバラバラになるまで、何週間も漂うことがわかっていますが、食料が手に入らないと、彼らは生き延びることができません。
その間に「焼き殺しては」と提案する人もいますが、専門家たちは、浮遊する脅威に対しては、少量の洗剤が最善の防御手段であると語っています。
(TUNZA: UNEP’s magazine for youth. 8月30日より要約)
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